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常に初陣。
by yindii
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ぼくらが旅に出る理由
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10年目の[センチメンタルな旅]
荒木経惟 陽子
冬樹社 1982年出版 初版

「センチメンタルな旅」から10年ののち出版された、
アラーキーと陽子さんのふたりの旅の軌跡。
1981年6月から一か月にわたり、
パリ スペイン アルゼンチンを巡る。

アラーキーが写真を撮り続ける傍ら、
陽子さんは愛情に溢れる眼差しで見詰めている様子が、
この本から伝わってきた。
共有するその時を慈しむ様に日記にしたためている。
このおよそ10年後、陽子さんが癌で逝ってしまう事も
知らず…。
だからこそ、陽子さんの惜しむ事のない愛情に溢れた文章が、
胸を痛くさせる。

陽子さんを亡くしたばかりのアラーキーは
暫く静物(特に花など)ばかり撮影していた事を思い出す。

例え陽子さんはもういなくても、ふたりの愛の旅は
いつまでも、アラーキーの心に止まっているのだろう。

この本はふたりの結婚記念日に発売されている。
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Top▲ | by yindii | 2005-06-09 22:56 | Old-Books
いびつなカタチ。
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本日の一冊。

『クラクラ日記』
坂口三千代
文藝春秋 1967年
題字 石川淳

「クラクラ」とはフランス語で野雀のことで、
そばかすだらけで平凡な少女を指す綽名だと、あとがきにある。
作家坂口安吾さんの妻、三千代さんが
安吾と戦後の闇市のバーで出会ってからの生活を
日記形式で書き綴った随筆集。

坂口安吾が酒と睡眠薬中毒で狂気に溺れながら
作家として創作活動を続ける様を書き記している。
いびつな家族の記録。
読み進むうちに三千代さんの様に、
私は人を愛せるか、と自問自答した。
破壊的な安吾をおおらかに受け入れている三千代さん。
暖かい愛情に溢れている。

クラクラ日記より一部抜粋。
『その日、隅田公園まで、彼が帰るのを送って行った。
桜の花が満開で、
私は白い地にレンゲ草の花が群がっている羽織を着、
黒地の着物を着ていた。
彼が良く似合うよと云ってほめてくれたので忘れられない。
そして彼も珍しく着物を着ていた。
彼のうしろ姿が桜の並木道を遠ざかって行くのを、
だんだん小さくなるのをみつめていた。
何故、私はこの並木道をはずれまで、
花の下をいっしょに歩かなかったのか。
私がさよならと云うと、
彼も自然な声でさよならと云って帰って行ったのだった。
私はのちに「桜の森の満開の下」と云う彼の小説を読むごとに、
この時の情景を思い出さずにいられなかった』

この一節を読んで涙が溢れた。  
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Top▲ | by yindii | 2005-04-20 21:59 | Old-Books
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