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常に初陣。
by yindii
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手を繋ぐくらいでいい 並んで歩くぐらいでいい
朝目覚めたときから、
薄くてやわらかくて生あたたかい膜に包まれて、
夢の中にずっといる。

かなしくなんか、ないのに、勝手に涙が溢れてくる。
胸のずっと奥の仄暗い場所が、
かんかんと火照っているせいかもしれない。

やっぱり、夢なのかもしれない。
ぼんやりしながら、身体とこゝろが離れ離れの
現実感がないままで、会場へ向かう。

会場の扉を潜り抜けると、そこはまるで北京湖廣会館だった。
会場中いっぱいの紅い提灯が、幻惑への世界へと誘う。

哥哥、観てるかな?
また逢えるね。
貴方が命を燃やした覇王別姫だよ。

哥哥がこの現世からいなくなって、
やっと、この作品を観れる勇気をくれたのは、遠藤憲一さんだよ。
こゝろのなかで、話しかけてみる。

スクリーンで何十回と観た、覇王別姫。

蜷川さんの視点を通した覇王別姫は、
あの頃とはまた違う解釈を発見できてしあわせだった。

そして、えんけんさんは、
人間の負の感情を、深い愛を伴って表現できる
希有の役者さんだ。


蓮の花を想った。

ヘドロのように濁った土壌から、うつくしい花を咲かせる、
蓮の花を。

愛とは、そんなものかもしれない。
Top▲ | by yindii | 2008-03-09 01:59
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